縄文人(じょうもんじん)は、クリ、クルミ、トチノミなどの木の実と、山菜、キノコ、ヤマイモ、ユリ根など、山で採集した植物を、おもな食料にしていました。木の実は、土器や貯蔵穴(ちょぞうけつ)などに保ぞんもしていました。また、かたい木の実は石器ですりつぶしたり、土器でやわらかくにたり、アクのあるトチノミは水にさらしたりと、いろいろな工夫をして食べていたことが分かっています。
三内丸山遺跡(さんないまるやま いせき)から発見されたクリを調べたところ、自然に生えている木のクリよりも、大きいことが分かりました。このことから、縄文人(じょうもんじん)は大きな実がなるように、クリの林を手入れしていたと考えられます。
クリ以外にも、ゴボウ、シソ、ホオズキなどの種が見つかっていることから、それらの植物をさいばいし、食料にしていたようです。