▲ 顔料(がんりょう)の固まりと顔料(がんりょう)入り土器
/三内丸山遺跡(さんないまるやまいせき)
漆(うるし)は天然の木からとれる塗料(とりょう)で、木から採取したままの漆(うるし)の樹液(じゅえき)を生漆(きうるし)といいます。これに、ベンガラや朱(しゅ)という赤い顔料を混ぜると赤く発色した赤漆(あかうるし)に、すすなどを混ぜて発色させると黒漆(くろうるし)になります。また、透明の漆(うるし)でも、時間がたち、出土したときは黒い漆(うるし)に見える場合もあります。
縄文遺跡(じょうもんいせき)からは、顔料を保管する器や、顔料入りの漆(うるし)液をこした布など、漆器(しっき)作りに使う道具が出土しています。また、漆(うるし)は土器の接着ざいとしても使われていました。
▲ 顔料(がんりょう)入りの漆(うるし)液をこした布
/亀ヶ岡石器時代遺跡(かめがおかせっきじだいいせき)
青森県立郷土館所蔵