円形の大きな竪穴(たてあな)をほり、ほった土を周囲にドーナツ状にもり上げ、その竪穴(たてあな)の中に作ったお墓のことを、「周堤墓(しゅうていぼ)」といいます。周堤墓(しゅうていぼ)は、家族や親類などが長い時間をかけていっしょに作った共同墓地で、人々の強いきずなが感じられます。
周堤墓(しゅうていぼ)は縄文(じょうもん)時代後期の終わりころ、北海道のみで作られていたようで、千歳(ちとせ)市、恵庭(えにわ)市、芦別(あしべつ)市などの道央と、斜里(しゃり)町、標津(しべつ)町などの道東で、合わせて13ヵ所の遺跡(いせき)で見つかりました。