縄文遺跡(じょうもんいせき)のお墓から出土する縄文(じょうもん)人の骨(ほね)をくわしく調べると、身長や、きん肉のつき方、顔立ち、なくなった年れいや病気・ケガの状きょうなど、いろいろな情報を知ることができます。
特に、骨(ほね)の中で一番かたい歯の部分はよく残っていますが、縄文人(じょうもんじん)にも虫歯があることが分かりました。虫歯は、でんぷん質を多く食べるとなりやすいので、縄文人(じょうもんじん)は木の実などのでんぷん質を多くとっていたと考えられます。
また、虫歯ではない歯をぬく「抜歯(ばっし)」という風習もあったようです。なぜ抜歯(ばっし)をしたのかは、はっきり分かっていませんが、大人になるための儀式(ぎしき)のときや、結婚(けっこん)したとき、親しい人がなくなったときなどに、いたみをがまんして歯をぬいたのではないかと考えられています。