日本の長い歴史の中で生まれ、育まれ、今日まで守り伝えられてきた、わたしたちの大切なたからもののことを「文化財」といいます。
国が指定する文化財は大きく6つ、「有形文化財」、「無形文化財」、「民俗(みんぞく)文化財」、「記念物」、「文化的景観」、「伝統的建造物群」に分けられます。
絵画や彫刻(ちょうこく)、工芸品、土器や石器など考古資料、建造物などの文化財は、「有形文化財」にあたります。
有形文化財のうち、重要なものは「重要文化財」、特に価値(かち)の高いものは「国宝(こくほう)」に指定されます。現在、「国宝(こくほう)」は美術工芸品で871件、建造物で217件あり、各地で保ぞんと活用が進められています。また、さまざまな遺跡(いせき)から出土した土偶(どぐう)などの考古資料では、国宝(こくほう)44件、重要文化財549件が指定されています(2013年8月現在)。