狩猟(しゅりょう)とは、野生の動物をつかまえることです。縄文(じょうもん)時代の前の旧石器時代から、人々は食料などをえるために、狩猟(しゅりょう)を行っていました。縄文(じょうもん)時代に入ると、狩猟(しゅりょう)の道具がより進化し、技術も高くなります。道具には弓矢や石やりなどが使われました。これらの道具により、遠くから安全にえものをしとめることができるようになったのです。矢の先には、するどい刃(は)を作り出すことができる黒曜石などが用いられました。そのほか、落とし穴(あな)で動物をとらえる方法もあり、穴(あな)のあとがたくさん見つかっています。
ねらったえものは、シカやイノシシ、ノウサギ、キツネなどの小動物や、ガン・カモなどの鳥類のほか、アシカやアザラシも狩(か)りの対象としていました。
貝塚(かいづか)からは、それら動物の骨(ほね)が出土しています。とらえた動物は、食料のほか、毛皮を衣服にしたり、骨(ほね)を加工して骨角器(こっかくき)を作ったりと、すみずみまで利用していました。
また、狩(か)りのパートナーとして、イヌを飼っていたことも分かっています。