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定住

定住

▲ 復元されたムラ
/三内丸山遺跡(さんないまるやまいせき)

定住とは、同じ場所に家をつくり、そこで生活することです。
縄文(じょうもん)時代が始まる前の旧石器時代、人々は食料になるえものを追って、移動しながらくらしていました。しかし縄文(じょうもん)時代に入ると、温暖化(おんだんか)で気候がだんだんあたたかくなり、海水面が上がるなど、自然環境(かんきょう)が大きく変わりました。
シカなどの動物がすみ、食べられる木の実がとれる森、そして魚やなどが豊富な海が身近に広がり、さまざまな食べ物が手に入るようになったのです。人々は狩(か)りをしながら移動する必要がなくなり、ひとつの場所に家をつくって、定住するようになっていきました。

定住する人が増えると、各地にムラができました。ムラには住居やお墓が作られ、生活の拠点(きょてん)になりました。ムラの中には、まわりの地域(ちいき)を代表するような大きなムラも現れ、遠くの地域(ちいき)でとれるヒスイ黒曜石などをやりとりする、交易の中継(ちゅうけい)地点にもなっていたようです。ムラには、太い柱を使った大型の建物や、マツリの場である環状列石(かんじょうれっせき)など、おおぜいの人が使う施設(しせつ)も作られました。

定住

▲ マツリの場として作られた環状列石(かんじょうれっせき)
/鷲ノ木遺跡(わしのきいせき)