世界遺産(いさん)は、国際機関であるUNESCO(ユネスコ)の「世界遺産条約(いさんじょうやく)」で定められた条件に当てはまる、人類共通の遺産(いさん)のことです。地球のなりたちや、人類の歴史から生み出された、形として残されているものを対象に、世界遺産(いさん)として登録しています。これらは、過去から未来へ引きつがなければならない、大切な「たからもの」です。こわされたり、きずつけられたりしないよう、国際的に協力し合って守り、保ぞんします。
世界遺産(いさん)には、3つの種類があります。
文化遺産(いさん)は、記念物や建物、遺跡(いせき)などに価値(かち)があるもので、北海道・北東北の縄文遺跡(じょうもんいせき)群も、この文化遺産(いさん)への登録を目指しています。
自然遺産(いさん)は、地形など地球のなりたちや、絶めつのおそれがある動植物の生息地などに、価値(かち)があるもので、日本では、東北の「白神山地(しらかみさんち)」や、北海道の「知床(しれとこ)」などです。
複合遺産(ふくごういさん)は、ペルーの「マチュピチュの歴史保護区」のように、自然と文化、両方の価値(かち)を持つものです。
世界遺産(いさん)は2013年7月現在、全部で981件あります。世界遺産(いさん)として登録されるには、国が世界遺産(いさん)の候補(こうほ)を、ユネスコの世界遺産(いさん)委員会へすいせんし、調査のあと決定します。
現在、「北海道・北東北を中心とした縄文遺跡(じょうもんいせき)群」は、世界遺産(いさん)委員会の「暫定一覧表(ざんていいちらんひょう)」という、世界遺産登録候補(いさんとうろくこうほ)の表に入っていて、国のすいせんを受けるまでの準備を進めています。
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