• くらし
  • いのり
JOMONカード

環状列石(かんじょうれっせき)、ストーンサークル

環状列石<small>(かんじょうれっせき)</small>、ストーンサークル

▲ 真上(まうえ)から見た環状列石(かんじょうれっせき)
/小牧野遺跡(こまきのいせき)

環状列石(かんじょうれっせき)は、たくさんの石を地面に円形にならべたもので、「ストーンサークル」ともよばれます。縄文(じょうもん)時代前期に中部地方でつくられ始めたようですが、縄文(じょうもん)時代後期からは、主に北海道と北東北で見つかっています。石を二重、三重にならべたものや、小さな円をたくさん集めたもの、日時計の役わりを果たしていたものなど、石のならべ方や組み方にはいろいろなスタイルがあります。

環状列石(かんじょうれっせき)は、お墓や、何かの儀式(ぎしき)を行うための場所と考えられています。大湯環状列石(おおゆ かんじょうれっせき)では、石組の下から土坑墓(どこうぼ)と思われる穴(あな)が見つかりました。また、小牧野遺跡(こまきの いせき)の環状列石(かんじょう れっせき)からは、お墓は見つからず、石製品(せきせいひん)などがたくさん出土しました。

環状列石(かんじょうれっせき)がつくられる場所は、周りの山や、季節による日の出、日の入りの方向などと強い関係があったようです。縄文人(じょうもんじん)にとって、環状列石(かんじょうれっせき)はとても大切な場所だったと考えられます。

環状列石<small>(かんじょうれっせき)</small>、ストーンサークル

▲ 日時計状組石
/大湯環状列石(おおゆかんじょうれっせき)