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縄文(じょうもん)時代後期

縄文<small>(じょうもん)</small>時代後期

▲ マツリや、いのりに使われた、十腰内式(とこしないしき)土器
/大湯環状列石(おおゆかんじょうれっせき)

紀元前約2,000年〜1,000年までを、縄文(じょうもん)時代「後期」といいます。
あたたかかった気候が寒くなり始め、人々のくらしも変わっていったと考えられています。このころの土器は、さまざまな形が作られるようになっていました。東日本では共通の文様(もんよう)がつけられ、厚さはうすくなりました。

また、北海道と北東北では、環状列石(かんじょうれっせき)が、さかんに作られました。ストーンサークルともよばれ、大きな石を川から運び、平らにした地面に円形にならべた、広場のような空間のことです。共同墓地や、マツリの儀式(ぎしき)をおこなう場所として使われていたようです。
環状列石(かんじょうれっせき)からは、実用的ではない形の土器や土製品などが出土していて、いのりの道具として作られたのかもしれません。北海道では、石ではなく、土を円形にもりあげた周堤墓(しゅうていぼ)も作られました。

縄文<small>(じょうもん)</small>時代後期

▲ 上空から見た環状列石(かんじょうれっせき)
/小牧野遺跡(こまきのいせき)