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JOMONカード

土版(どばん)、岩版(がんばん)

土版<small>(どばん)</small>、岩版<small>(がんばん)</small>

▲ 足形付き土版(どばん)
/垣ノ島遺跡(かきのしまいせき)

ねん土で作った土製品(どせいひん)のうち、平らに形づくったものを土版(どばん)といいます。また、同じように石で作った平らな石製品を岩版(がんばん)といいます。これらは縄文(じょうもん)時代後期から晩(ばん)期遺跡(いせき)から多く出土しています。

土版(どばん)には、子どもの足形をつけて焼き上げた「足形付き土版(どばん)」とよばれているものがあります。足形は1歳(さい)くらいの赤ちゃんのものが多く、子どもが立てるようになったお祝いに作られたのかもしれません。または、なくなった子どもの足形と考える研究者もいます。どちらにしても、子どもを思う親心を表していると考えられます。

小牧野遺跡(こまきの いせき)からは400点をこえる三角形の岩版(がんばん)が見つかりました。これは、環状列石(かんじょうれっせき)で何かの儀式(ぎしき)を行うときに使ったものと考えられます。

土版<small>(どばん)</small>、岩版<small>(がんばん)</small>

▲ 三角形岩版(がんばん)
/小牧野遺跡(こまきのいせき)