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大船遺跡[おおふね いせき]

北海道 函館(はこだて)
海のそばにあった、大きな家のくらし
史跡大船遺跡
[おおふね いせき]
前期〜中期
マップ

北海道の南にある渡島(おしま)半島では、大きな集落あとが見つかりました。目の前に太平洋が広がる、少し高くなった場所で、多くの人々がムラをつくり生活していたのです。竪穴(たてあな)建物のあとは100以上もあり、なかには、長さ10メートル、深さが約2メートルという大きな穴(あな)もあります。遺跡(いせき)からは、クジラやオットセイなど海の生きもの、そしてマグロやタラなど魚の骨(ほね)がたくさん出土しました。またクリ、クルミなどのかたい木の実や、シカなどの肉をすりつぶす、石皿(いしざら)が大量に見つかっています。海と山の食べ物が豊富な、めぐまれた環境(かんきょう)でのくらしは、およそ1000年続きました。そのほか、見つかっている遺物(いぶつ)は約27万点もあります。しかし盛土遺構(もりどいこう)という、使わなくなった道具へいのりをささげる儀式(ぎしき)をした所には、まだまだたくさんの遺物(いぶつ)があることが分かっています。調査が進むと、物に対する縄文人(じょうもんじん)の考え方が、もっとよく分かるかもしれません。

大型竪穴建物あと
▲ 大型竪穴(たてあな)建物あと
わあ、すごく大きな「あな」だなあ!
ここに大きな家がたっていて、たくさんの人がくらしていたんだって。
もんぐるくん

「縄文(じょうもん)のにわ」エリア

発くつ当時の盛土遺構
▲ 発くつ当時の盛土遺構(もりどいこう)

竪穴(たてあな)住居が、建てる順番が分かるように復元されているよ。ゆかや柱・屋根がどうなっているのか見てみよう。大きさや形、柱の数や炉(ろ)の種類のちがいもよく見てね。
また「盛土遺構(もりどいこう)」から出土したものを見て、どれだけ物や命を大切にしていたのか、今のくらしと比べて想像してみよう。


「縄文(じょうもん)の森」エリア

「縄文の森」での植樹のようす
▲ 「縄文(じょうもん)の森」での植樹(しょくじゅ)のようす

縄文(じょうもん)時代にあった、クリやナラ(ドングリ)などの広葉樹(こうようじゅ)を植えて、昔の森のすがたにもどそうとしているよ。縄文人(じょうもんじん)もきっと見ていた風景を、感じてみよう。

キャラクター「どぐう館長」

キャラクター函館市縄文文化交流センターのPRキャラクター。
みんな遊びにきてね。

もっといっぱい写真を見たい人は、ここを見てね!

写真