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大平山元遺跡[おおだいやまもと いせき]

青森県 外ヶ浜(そとがはま)
縄文(じょうもん)時代の始まりを教える、
土器のかけら
史跡大平山元遺跡
[おおだいやまもと いせき]
草創期
マップ

縄文(じょうもん)時代は、紀元前13,000年ころに始まったと考えられています。その基準は、土器を作っていたかどうかです。縄文(じょうもん)時代の前の、旧石器時代には、土器はまだ作られていないとされていました。
しかし、この遺跡(いせき)から、今までの考え方を変えてしまうような遺物(いぶつ)が見つかりました。旧石器時代と同じような石器といっしょに、土器のかけらが出土したのです。

土器についていた食べ物などのコゲから、いつ土器が作られたのかを年代測定で調べたところ、今からおよそ16,000年くらい前という結果が出ました。土器がまだ作られていないはずの時代に、土器があった可能性が高まったのです。
このころがちょうど旧石器時代から、縄文(じょうもん)時代へ移り変わるころだったと考えられます。土器がどのように作られ始め、いつ縄文(じょうもん)時代が始まったのか、というなぞが解けるかもしれない、重要な遺跡(いせき)です。

大平山元遺跡全体のようす
▲ 大平山元遺跡(おおだいやまもといせき)全体のようす
へえ、日本でいちばん古い土器が見つかったんだ。どんな形をしていたのかな?どうやって使っていたんだろう?なぞがいっぱいだね!
もんぐるくん

日本最古の土器

無文土器片
▲ 無文土器片(むもんどきへん)

見つかった土器のかけらを調べたら、今のところ、日本でいちばん古い時代のものだと分かったんだ。ただ、見つかったかけらの数がとても少なくて復元できないから、どんな形をしていたのかはわからない。でも、縄(なわ)などの文様(もんよう)はついていなかったみたい。「大山ふるさと資料館」の展示(てんじ)室で、実物を見ることができるよ。


旧石器時代の終わりごろの石器

いろいろな石器
▲ いろいろな石器

旧石器時代にも使われていた石器も見つかっているよ。石の特ちょうによって、作られる石器の種類もいろいろで、切ったり、けずったり、はぎ取ったりする作業に合わせて使い分けていたんだ。何に使ったのか、見て考えてみてね。

キャラクター「むーもん」

キャラクター大平山元遺跡(いせき)もりあげ隊のキャラクター、ムササビのむーもんだモン!
無文土器の「むもん」とムササビの「む」から生まれたモン!

もっといっぱい写真を見たい人は、ここを見てね!

写真