三内丸山遺跡[さんないまるやま いせき]
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[さんないまるやま いせき]
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青森駅から、車で20分くらいのところにある、とても大きな遺跡(いせき)です。ここでは、それまでの縄文(じょうもん)時代への考え方を、大きく変えてしまうような重要な発見がたくさんありました。
いちばん大きな発見は、考えられていたよりも多くの人々が、集落にくらしていたことです。竪穴(たてあな)建物のあとが700以上あり、長さが32メートルもある大型竪穴(たてあな)建物は、集会所のような、一度に大人数が集まる建物だったと考えられています。
また、直径が1メートルもあるクリの木を6本も使い、きょ大な建物を作っていました。この建物は、見はり台や儀式(ぎしき)に使ったなどの説があります。そのほかにも、貯蔵穴(ちょぞうけつ)や道路など、生活に必要な施設(しせつ)が作られていました。
クリの木は、ここにくらした人々にとって、とても大切だったようです。クリの木を植え、建物の材料や食料などにしていました。縄文人(じょうもんじん)は、狩(か)りや漁だけでなく、植物の栽培(さいばい)もしていたのです。


大型掘立柱(ほったてばしら)建物跡(あと)
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この遺跡(いせき)のシンボル、大型掘立柱(ほったてばしら)建物の柱の穴(あな)だよ。直径約2メートルの大きな柱の穴(あな)が、3つずつ2列、合計6つならんで発見されたんだ。その穴は、今も発見されたときのまま見ることができるし、中にクリの木の柱(レプリカ)が残っているようすも見られるよ。柱の間かくは、どこをはかっても4.2メートルなんだって。どうやってはかっていたんだろう? 発くつ調査をもとに復元された大型掘立柱(ほったてばしら)建物を見ると、その大きさがよく分かるね。
子どものお墓
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縄文(じょうもん)時代は、小さいうちになくなってしまう子どもがとても多かったんだ。子どもは、土器のひつぎに入れて埋葬(まいそう)されていたんだよ。この遺跡(いせき)では、900基(き)ほどの子どものお墓が、まとまって見つかったよ。お墓は、住んでいる場所の近くに作られたんだって。子どもがなくなってからも、いっしょにいてあげたいという気持ちがあったのかもしれないね。
さんまるミュージアム


遺跡(いせき)の入口にある、ガイダンス施設(しせつ)「縄文時遊館」。そのなかに、遺跡(いせき)から出土した土器、石器、土偶(どぐう)などを展示(てんじ)している「さんまるミュージアム」があるよ。
縄文人(じょうもんじん)のこころのコーナーには、代表的な遺物(いぶつ)が大集合! 高さ32センチの、十字形の板のような土偶(どぐう)「大型板状土偶(ばんじょうどぐう)」や、きれいなヒスイのペンダント、期間限定で木の皮を編んで作ったかご「縄文(じょうもん)ポシェット」も公開しているよ。人の絵がかかれた土器のかけらも、めずらしくて見のがせないね。いったい、どんなものを大事に使っていたのかな? 縄文人(じょうもんじん)の心とくらしを考えてみよう!
キャラクター「さんまる」
クリクリおめめで人なつっこい性格。
発くつのお手伝いをしてくれているおばちゃんたちとのおしゃべりが大好き!