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田小屋野貝塚[たごやの かいづか]

青森県 つがる市
縄文人(じょうもんじん)の、
貝のアクセサリー工房(こうぼう)
史跡田小屋野貝塚
[たごやの かいづか]
前期〜中期
マップ

青森県、秋田県、岩手県のある北東北では、貝塚(かいづか)は、太平洋側の海の近くの遺跡(いせき)でよく見つかっています。しかしこの貝塚(かいづか)は、日本海側の内陸(ないりく)で見つかりました。縄文海進(じょうもんかいしん)といって、今より海が陸に入りこんでいたころに作られたと考えられています。

見つかった貝は、ヤマトシジミが多く、海の水と川の水が入りまじった湖で漁をしていたようです。ほかに、イルカやクジラの骨(ほね)で作った骨角器(こっかくき)も出土しています。特によく見つかっているのは、貝輪という、ベンケイガイの真ん中に穴(あな)をあけて作ったブレスレットです。しかし、作りかけや、こわれたものがほとんどで、完成品ではありません。ここに貝輪を作る工房(こうぼう)があって、失敗した製品がすてられたのでしょう。

ベンケイガイの貝輪は、北海道の遺跡(いせき)からも出土しています。この貝塚(かいづか)からは、北海道産の黒曜石が出土しているので、海をこえて交易していたのかもしれません。

田小屋野貝塚全体のようす
▲ 田小屋野貝塚(たごやのかいづか)全体のようす
ベンケイガイで作った貝輪
▲ ベンケイガイで作った貝輪
青森県立郷土館蔵
貝のブレスレットなんて、すてきだね。ここには、おしゃれにびん感な人たちがくらしていたのかな?
もんぐるくん

田小屋野貝塚(たごやのかいづか)のある場所

田小屋野貝塚(たごやのかいづか)説明板
▲ 田小屋野貝塚説明板
つがる市木造亀ヶ岡考古資料室
▲ つがる市木造亀ヶ岡(かめがおか)考古資料室 /縄文館(じょうもんかん)内

この貝塚(かいづか)は、発くつ調査のあと、土をかけてうめもどして保ぞんしているから、実際に見ることはできないんだ。でも、県道12号にそって説明板があるよ。調査した場所や、おもな遺物(いぶつ)が出土した場所が書いてある。それに、すぐ近くには、亀ケ岡石器時代遺跡(かめがおかせっきじだい いせき)があるよ。「つがる市木造亀ヶ岡(かめがおか)考古資料室」もいっしょに見学するのがおすすめ!

もっといっぱい写真を見たい人は、ここを見てね!

写真