北黄金貝塚[きたこがね かいづか]
[きたこがね かいづか]
海の近くにある遺跡(いせき)の多くでは、貝塚(かいづか)が見つかっています。貝塚(かいづか)は、縄文人(じょうもんじん)が食べた貝や動物の骨(ほね)などが、たくさん積もった場所です。ただすてたのではなく、人や動物、そして物の命をあの世へ送る「送り場」として、とても神聖(しんせい)な場所でした。
北黄金貝塚(きたこがね かいづか)は、噴火湾(ふんかわん)にある貝塚(かいづか)の中でも最大で、豊かなくらしがあったことが分かります。ホタテの貝がらやシカの骨(ほね)が、きちんと重ねられたり、ならべられたりした状態で出土しました。また、人の骨(ほね)も、とてもよい状態で見つかっています。
もうひとつ、大切な場所が水場です。わき水の近くからは、すり石と石皿(いしざら)という、物をすりつぶす石の道具がたくさん見つかりました。こわれたものがほとんどで、使わなくなった道具の「送り場」だったと考えられています。
遺跡(いせき)は公園として、貝塚(かいづか)を中心に、昔のままのように復元されています。真っ白い貝塚(かいづか)や、水が流れるきれいな風景からは、縄文(じょうもん)時代の豊かな環境(かんきょう)を、はだで感じられます。
貝塚(かいづか)
北黄金貝塚(きたこがね かいづか)は、たくさんの貝塚(かいづか)が集まっているところなんだ。とくに、「B地点貝塚(かいづか)」からは、ハマグリがたくさん見つかったよ。ハマグリはあたたかい海で育つ貝なので、約6,000年前の北海道は、今よりあたたかかったんだね。「A’地点貝塚(かいづか)」からは人のお墓が見つかっているんだ。貝塚(かいづか)が、すべての生きものの墓地だったと分かるね。お墓は「北黄金貝塚(きたこがね かいづか)情報センター」に再現されているよ。
水場の祭祀場(さいしじょう)
水は、縄文人(じょうもんじん)が生きるのに、とても大切なもの。その水がわく大事な場所を、石の道具(すり石・石皿)を供養(くよう)するマツリの場としても使っていたんだ。今も、公園の中の水場に、すり石がたくさん落ちているのが見られるよ。
キャラクター「オコンシベ君」
「オコンシベ」とは、アイヌ語で「コンブがとれるところ」を意味するオコンプウシペが語源なんだよ。
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