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二ツ森貝塚[ふたつもり かいづか]

青森県 七戸(しちのへ)
海のそばにあった、
大規模(だいきぼ)な貝塚(かいづか)
史跡二ツ森貝塚
[ふたつもり かいづか]
前期〜中期
マップ

貝塚(かいづか)は、海の近くにある遺跡(いせき)でよく見つかっていますが、海からはなれた場所からも見つかることがあります。縄文海進(じょうもんかいしん)といって、海が今よりも陸に入りこんでいたころに作られた場合です。現在、二ツ森貝塚(ふたつもり かいづか)の遺跡(いせき)は小川原湖(おがわらこ)から少しはなれたところにありますが、当時は、遺跡(いせき)のすぐそばまでが海でした。ここに、青森県で最大の貝塚(かいづか)が作られたのです。

貝塚(かいづか)からは、ヤマトシジミやハマグリなどのがら、スズキなどの魚の骨(ほね)、鳥ではハクチョウの骨(ほね)も見つかっています。動物の骨(ほね)で作った道具の骨角器(こっかくき)では、シカの骨(ほね)で作ったくしが出土しました。き何学的な、水玉のような文様(もんよう)が入っていて、女性が髪(かみ)にかざっていたのかもしれません。

人が住んでいた集落あとの近くでは、縄文人(じょうもんじん)のお墓が見つかっています。お墓には人だけでなく、イヌも埋葬(まいそう)されていました。狩(か)りのパートナーとして、イヌがとても大切にされていたことが分かります。

二ツ森貝塚史跡公園全体のようす
▲ 二ツ森貝塚史跡(ふたつもりかいづかしせき)公園全体のようす
シカの骨で作られたくし
▲ シカの骨(ほね)で作られたくし
縄文人(じょうもんじん)は、イヌのお墓も作っていたんだね。イヌ好きのボクとしては、その気持ち、よく分かるなあ〜
もんぐるくん

実際に見られる貝塚(かいづか)

貝塚
▲ 貝塚

遺跡(いせき)のある場所は、「二ツ森貝塚史跡(ふたつもりかいづかしせき)公園」になっているよ。なんと今でも、貝塚(かいづか)にすてられた貝などを、実際に見ることができるんだ。見つけるポイントは、周りより少し高くなっているところをさがすこと。よく見ると、白い貝がらがいっぱい見つかるよ。なにか大発見できるかも?!


復元された竪穴(たてあな)住居

復元竪穴(たてあな)住居
▲ 復元竪穴(たてあな)住居

「二ツ森貝塚史跡(ふたつもり かいづかしせき)公園」には、発くつ調査で分かったことをもとに、復元された竪穴(たてあな)住居が2つあるよ。竪穴(たてあな)住居は、中の炉(ろ)で火をおこし、そのけむりでいぶして長持ちするようにしているんだ。材料はかやという草や木の柱なので、虫がつかないようにしているんだよ。この作業は毎週火曜日と金曜日に行われるので、この日に行くと、住居の中や作業のようすが見学できる。火がついていると、今でも縄文人(じょうもんじん)が住んでいるようなふんいきが味わえるね!

キャラクター「しぇり~ぬ」

キャラクター二ツ森貝塚(かいづか)から出土した「埋葬(まいそう)されたイヌ」をモチーフにした非公式キャラクター。

もっといっぱい写真を見たい人は、ここを見てね!

写真