亀ヶ岡石器時代遺跡[かめがおかせっきじだい いせき]
[かめがおかせっきじだい いせき]
青森県の日本海側、津軽(つがる)半島を流れる岩木(いわき)川のまわりで見つかった遺跡(いせき)です。ここから出土した土器や土偶(どぐう)は、特に形やデザインが美しく、個性的で、江戸(えど)時代からとても有名でした。
なかでもいちばん知られているのは、明治20(1887)年に出土した、左足の欠けた「遮光器土偶(しゃこうきどぐう)」で、国の重要文化財に指定されています。遮光器(しゃこうき)とは、北に住む民族の、雪のまぶしさをさけるためのサングラスのようなもので、大きな目の表現が、遮光器(しゃこうき)に似ていることから名づけられました。ちがうタイプのものが何点も見つかっていますが、この特に有名な遮光器土偶(しゃこうきどぐう)が出土した場所の近くに、土偶(どぐう)をかたどった石像(せきぞう)が建てられています。
また、青森県八戸(はちのへ)市の是川石器時代遺跡(これかわせっきじだい いせき)などと同じように、漆(うるし)を上手に使った美しい物を、たくさん作っていました。このような芸術的なものづくりがあった文化は、この遺跡(いせき)の名をとり「亀ケ岡(かめがおか)文化」とよばれています。
しゃこちゃん広場
遺跡(いせき)は、土をかぶせて保ぞんされているので見ることはできないけれど、遺跡(いせき)のある場所はすぐわかるよ。遮光器土偶(しゃこうきどぐう)の石像(せきぞう)が、すぐそばに建っているから!案内板もあるので、どこから見つかったのか分かるようになっているんだ。県道12号ぞいで、ちゅう車場やトイレもあるから、とっても便利。「しゃこちゃん広場」として、みんなに親しまれているんだ。ほかにも、まちなかには、しゃこちゃんをデザインしたものがたくさんあるよ。しゃこちゃんに会いに行ってみてね。
2つの展示施設(てんじしせつ)
亀ヶ岡石器時代遺跡(かめがおかせっきじだい いせき)の遺物(いぶつ)は2つの展示施設(てんじしせつ)で見ることができるよ。
しゃこちゃん広場から近い、「つがる市木造亀ヶ岡(かめがおか)考古資料室/縄文館(じょうもんかん)内」では、土器や土偶(どぐう)など約3,000~2,300年前の道具が見られ、ほとんどが地元の人たちの持ち物なんだって。それだけたくさん見つかるということだね。
まちなかにある「つがる市縄文(じょうもん)住居展示(てんじ)資料館 カルコ」は、人々のくらしを知る展示(てんじ)が中心。屋内に、亀ヶ岡石器時代遺跡(かめがおかせっきじだい いせき)と同じ縄文時代晩期(じょうもんじだいばんき)の竪穴(たてあな)住居が復元されているよ。とっても有名な遮光器土偶(しゃこうきどぐう)「しゃこちゃん」のレプリカも、ここで見られるよ(実物は、東京国立博物館にあります)。
もっといっぱい写真を見たい人は、ここを見てね!
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